テレビができること。
今ドキュメンタリーの編集をしているのだけれど、一番気を使っているのは、当事者の意見を偏向なく伝えられるかどうかということ。彼らのインタビューをそのまま流すスペースなどないし、それでは誰も見ない。
だから一部を切って流すのだけど、文脈の無いたった数秒で、どうやって彼らが一番伝えたかった事を伝えられるのか。そして対立した意見の双方をバランスよく伝えられるか。
いわゆる「偏向報道」の一部には、もちろん故意のものも含まれているだろうけど、多くは一秒一秒の締め切りにおわれて、先入観に基づいて相手に「言ってほしい」場所を探してしまうのが原因だと私は思う。
インタビューの書き起こしを何度も読んで、なるべく相手の真意を汲み取れる場所を探す。
私たちは正義なんかじゃない。ましてや、それを決められるわけでもない。
テレビは、ただ物事をありのまま、分かりやすいように伝えるだけ。
正義か、悪か。それを決めるのは、視聴者の一人一人だから。
Labels: Broadcasting, Journalism

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